死、って怖いんぢゃないんだ、おばあちゃんが教えてくれた事。
2ヶ月前に私のおばあちゃんが亡くなった。
私は大阪育ち、おばあちゃんは岡山に住んでいた。小さな頃は年に3回は家族揃って岡山に遊びに行った。
明るく、ひょうきんで、楽しくて、優しいおばあちゃん、亡くなったからではなくて生きている時からおばあちゃんの悪い所は一つも思い浮かばない。皆んなに愛されていたおばあちゃん。
そんなおばあちゃんとも長い間会っていなかった、今年は会いに行こうと思ったけどコロナで面会謝絶だった。
そして、9月22日おばあちゃんが亡くなったと母から連絡があった。
お葬式は来なくて良い、
私の今住む長野から岡山は遠すぎる、
コロナもあるし、
子供3人を留守番さすのも悪いから来なくて良いよ。
と母。
泣いた。泣いたわぁ、、、私。
嫌や!!おばあちゃんに最後に合わないと後悔するから岡山に行く!!
泣きながら絶対に会いに行くと言った。
そこまで言ってくれたらおばあちゃんも喜んでるわ、気をつけておいでと言ってもらえた。
長野から岡山の運転片道8時間半の時間はおばあちゃんのことをずーっと考えていた、ずーっと思い出していた。
そしたらね、笑えるんだわ。
おばあちゃんが面白い人だったから思い出すことは全部笑えた。
亡くなったのに泣くのではなくて思い出して笑える、笑顔になれる。
おばあちゃんの死は今までの私の中にあった死の感情を覆すきっかけになった。
死って怖いものぢゃないんだ
お葬式では皆んなが笑っていた、
微笑んでいた、泣いても笑ってた、
今まで見てきたお葬式は皆んな悲しみに暮れていた、、、、
でもおばあちゃんのお葬式は違った
棺の中のおばあちゃんを見て皆んなが
笑ってた
おばあちゃんを囲んで温かい空気が漂っていた。
ありがとね
ありがとね
ありがとね
って皆んなが微笑みながらそう言ってた。
おばあちゃんは感謝感謝の人だった、いつも笑顔でありがとうありがとうって周りの人に言葉に出して伝えていた、決して怒ることはなかった。
亡くなった後、今度は周りがありがとうありがとうとおばあちゃんに伝える。
人の生き様は死に様に等しいんだなぁ。
そう感じた。
97歳、病気なし、微笑んだまま眠るようになくなったそうです。
そして、おばあちゃんは生きてる間色んなことを教えてくれたけど、
最後の最後まで教えてくれた。
死って怖くないんだよって。
こんな素敵なおばあちゃんの孫に生まれたことに心より感謝だと感じる。
今は私の首元でおばあちゃんの形見のネックレスがそばにいてくれている。
おばあちゃん、ありがとう。